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それから三日後。
澤井さんから純に連絡があった。
「澤井さん?」
純がさっきからなっていた携帯にでた。
『おう、純か。ようやく時間が出来たんだ』
「やりましたね。これで咲矢の所に行けますね」
『まぁ、まだ咲矢がいるかどうかは分からないがね』
「ははっ。そうですね」
『日にちは、一週間後の今日だ』
「一週間後ですか……」
『何?予定ある?』
「い、いえ。予定はないです」
『そう。じゃ、幸紀ちゃんにも伝えといてね』
「はい。分かりました」
『それじゃ、俺仕事中だから切るよ』
「分かりました。いろいろありがとうございます」
『いえいえ。そんじゃな』
プツッ
澤井さんとの会話は切れた。
純は、澤井さんとの電話が終わると、幸紀に連絡をとった。
『はい。幸紀です』
「知ってるけど。てか澤井さん時間出来たって。一週間後の今日だと」
『一週間後の今日……』
「うん。まさかあの日と重なるとはな」
『びっくりしたよ』
「俺だってびっくりしたっつうの。でもきっと、唯は見つかる。いや、見つける」
『うん!そうだね』
「……それじゃ、一週間後な」
『は~い』
電話は幸紀の明るい声で終わった。
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