学生の敵

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ファイもその意見に同意する。 「確かにな。少し暑いな……空調は確かに入れている筈なんだけど……」 彼も顔を赤く染めてそう言う。 「という訳で、私はむぎまーふ」 唐突に顔が赤くなったかと思いきや、途端にろれつが回らなくなったカレナ。 「ちょっ、カレナ。それは幾らなんでも拙いぞ……」 「あんでぇ? いいじゃん別にさー。あははははは」 そう笑いながら、上着に手をかけるカレナ。 明らかにテンションがおかしい。 妙に明るい。 だが、それに便乗するでもなく、ファイは止めに入る。 此方はある程度冷静だ。 「あによお……私の裸が見たくない訳ぇ? 私の胸なんてどうせそんなものですよぅだ」 口を尖らせて、そう反論するカレナ。 「いや、別に見たくないという訳じゃ……むしろどちらかと言えば、かなり見たいけどさぁ……」 ファイも何やら、羞恥の色だけでは無い頬の赤みを出して珍しくそう言う。 普段の彼なら、間違いなく顔を赤く染めながらも、あしらう筈だ。
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