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さてはて、そうこうしている内に、カレナが走って教室内に入って来た。
ピアナも同様にいる。
「おはよ、カレナ。今日は珍しく遅かったな」
息切れをしている彼女に、そう話しかける。
「うる……さい……なんか知らないけど、朝から頭が痛かったのよ」
二日酔いであるという事に間違いは無いが、酒を飲んだという事実に気が付いていない彼女は、頭の痛みが何によるものか分かっていないのだ。
実際の所、後頭部を強打しているので、物理的な痛みもあるのだが。
「それにおかしなことに、昨日の記憶がないのよね。一緒に勉強をしていた事までは覚えているんだけど」
不思議そうにそう呟くカレナ。
それも当然だ。何せ、酒を盛ったんだから。
「それに、いつの間にか、部屋のベッドに戻っていたし」
それはリオンの所為です。
多少リオンも気を利かせたつもりなのだろうが、あまり意味は無い行動に違いない。
カレナにとっては、だが。
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