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「会長!」
て、愛しい君の声が聞こえた気がして
終に幻聴まで聞こえるようになったか、なんて苦笑しながら教室の扉を見たら
愛しい愛しい君が
息をきらして立っていた。
嗚呼何て
「どうしたの?」
君が難しい顔してこっちを見るもんだから
あぁそういえば告白したんだっけ、てちょっとだけ自覚して
後悔した。
「あ、の……あの、会長」
「ごめんね」
君が苦しそうな顔するから、思わず謝罪の言葉が出てきた。
ごめんね、そんな辛そうな顔させて。
ごめんね、愛してしまって。
「……場所を、移そうか」
「はい」
本当は、返事なんか
聞きたくないけど。
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