同級生

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「久しぶりぃ」 「おぉ、今日は尚も一緒かぁ。」 「そうだよぉ。寝てるとこ見せとかないとw」 3人で笑った。 「体調はどうなの?」 「まぁまぁだけど、点滴が入らなくて痛いだよ。」 そう言って痛々しい腕を見せる。 前より痩せたかも… そんな風に思える細い腕だった。 「本当だねぇ。」 尚は動じることなく話している。 尚自身、小4の時に母親を亡くし、親類を転々としているせいか、哀しい・辛いは表に出さない。 屈託のない話で、時を過ごした。
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