それからの1カ月

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帰り際、ババァが 「これ小夜に上げようと思って。履ける?」 「ん?ちょっと大きいけど履けるよ。」 「波美の形見として取っておいて。」 「有難う。大事にするよ。」 そういって、波美の家を後にした。 車に乗り込むと、涙が溢れた。 もらった靴を抱きしめた。 どうやっても、その日は涙が止まらなかった。
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