七回忌

2/3
前へ
/75ページ
次へ
私は何も気にせずに、いつもながら命日近くだからお墓参りに行こうと考えていた。 しかし、今日は雨。 お線香もあげられないし、久々に家に行ってみた。 家を覗くと、みんなが喪服で集まっていた。 「波美ぃ。娘が帰ってきたよ」 泣きながらババァ。 「気がつかなくてごめん。毎年、行ってはいたのに・・・ 今日は、彼の家に同居をしようと思って報告にきたんだよ。」 「いい人なのない? 小夜のお母さんはよく思ってないみたいだけど、 私は、小夜が決めていいと思った人ならいいと思うよ。 幸せになりなよ。」 「うん・・・」 また涙が出てきた。。。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

86人が本棚に入れています
本棚に追加