告白

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「ここからうちに電話して、飛鳥と話すとさ、電話に出るのはママ。ここで会うのはなみちゃんって、別々の認識なんだよ。」 と寂しそうに語る波美。 飛鳥ちゃんは、まだ3つ。 理解できなくて仕方ない。 でも、自分のお腹を痛めた子に認識されない辛さは、産んだことのない私にはわからないけど、相当辛いはず。 それだけ、悲しく辛い日々なんだろうと涙がでそうになる。 溢れそうになる涙をこらえ、 私は、 「そうかぁ・・・」 としか言えなかった。 「髪の毛がないのも、怖いみたいでさぁ。」 その言葉に、慰めようの言葉も思いつかなかった。
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