86人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここからうちに電話して、飛鳥と話すとさ、電話に出るのはママ。ここで会うのはなみちゃんって、別々の認識なんだよ。」
と寂しそうに語る波美。
飛鳥ちゃんは、まだ3つ。
理解できなくて仕方ない。
でも、自分のお腹を痛めた子に認識されない辛さは、産んだことのない私にはわからないけど、相当辛いはず。
それだけ、悲しく辛い日々なんだろうと涙がでそうになる。
溢れそうになる涙をこらえ、
私は、
「そうかぁ・・・」
としか言えなかった。
「髪の毛がないのも、怖いみたいでさぁ。」
その言葉に、慰めようの言葉も思いつかなかった。
最初のコメントを投稿しよう!