3分の激戦

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「穿ち貫け!千雨!」 無気薙刀は射出されると十に割れ、百に割れ、千に割れ、鬼の体躯を貫いた。 その様は無数の光条が雨となり降り注いでいるように見えた。 「…………」 鬼はその攻撃を喰らい完全に沈黙してしまった。 「いまだ茜!」 邑が合図を送ると茜は矢に蓄えていた霊力を解放し、封印の術式を展開した。 「遠き地にて、闇に沈め…封印!」 茜が唱えると弓から矢が飛び、鬼にささると封印されていた場所から光が漏れだし、鬼はそこに再び戻され、長い眠りにつかされた。 鬼が送られると辺りの障気も晴れたようだ。 「とりあえずは終わったかな…」 「いえ、まだエピローグがあります。」 「そんな業務連絡しちゃだめ!」
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