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「お願い邑ちゃん!」
邑が茜の悲痛な叫びに振り返ると泣きそうな顔でこちらを見る茜がいた。
邑は目をそらしそうになるが、その手前鬼の咆哮が衝撃となり大気を震わせた。
「ぐぉっ!」
「くっ…」
突然の衝撃に喘ぐ邑だがその時、あるものが目に飛び込んだ。
茜の巫女服が咆哮の衝撃で捲れあがったのである。
余談ではあるが、古来の日本は『パンツはいてない』が基本であり、茜の父親は響きがいいという事で年頃の娘にも巫女服の時は『パンツはいてない』状態を強いていたという。
突如、邑の無気薙刀から凄まじい光量の光が溢れた。
その光は邑の手を中心に拡散し、収縮し、集束して巨大な刀剣の形を成した。
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