変態の日常

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窓から様子を見た邑は事もなげに立ち上がる。 すると霊を退治しにいこうとする邑に合わせて暦も式神として邑をサポートすべく立ち上がる。 「無気無太-ナギナタ-をお持ちしますか?」 「いや、あの程度ならいま見たから生身で十分。飛び降りるから着地任せた。」 邑は言い終わる前に校舎三階の窓から飛び降りた。通常なら怪我をする高さだが無音で着地する。 別段邑がすごい訳ではなく暦が着地する場所に力場を発生させ、着地の衝撃を和らげたのである。
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