十一章・続く闇

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博之を愛しているから‥‥‥。 だけど、その愛は全く帰っては来ない。 私が求めれば喧嘩になった。 「じゃあ別れるよ」 「いやだ。もう我が儘言わないから‥‥‥」 そんな会話を何度繰り返しただろう。 全然、我が儘じゃない我が儘を私は二度としないと約束した。 だから男の人の名前で登録された携帯の女の子達を、知らない振りして、家に来た女の子の形跡を見ない振りして。
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