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「デス・エンド~~~!!!」
奈々は顔を真っ赤にしてズカズカと早歩きで迫って、隣りのイスにどっかりと座り、俺の顔をみてくる
当然奈々の顔が赤いのは怒っているからである
「外のあれ!どういう事よ!!」
「あれって、コンクリにめり込んだヤーさんの事?」「そうよ!」当然わかっていたけど、一応聞いてみた俺
「あれ、メビウスがやったんでしょ!!?」
「さすが奈々、よくわかったな」
「そりゃそうよ、どこも切り刻まれてなかったし、殺戮にもなっていなかったもん、メビウスしかありえないわよ」
「さすが奈々」
「あんたそればっかね…」
「ははは」
「笑い事じゃないわよ…」
「別にどうだっていいだろ?奈々には関係ない事だ」
「あるわよ!」
「…なに?」
「私達、秘密を知ってる仲じゃない!」
「俺はお前の秘密を知らん」
サラッと流す俺
(そういえば俺と奈々が会った時、速攻わかったんだよな)
「ところで……なんでお前、こんなに近いんだ…?少し離れろ」
実はこいつ、さっきから俺に近すぎである。俺のイスとこいつのイスが見事にくっついていて、身体も寄せてくるのだ
「いいじゃん、隣りなんだし」
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