1章 多重人格

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「デス・エンド~~~!!!」 奈々は顔を真っ赤にしてズカズカと早歩きで迫って、隣りのイスにどっかりと座り、俺の顔をみてくる 当然奈々の顔が赤いのは怒っているからである 「外のあれ!どういう事よ!!」 「あれって、コンクリにめり込んだヤーさんの事?」「そうよ!」当然わかっていたけど、一応聞いてみた俺 「あれ、メビウスがやったんでしょ!!?」 「さすが奈々、よくわかったな」 「そりゃそうよ、どこも切り刻まれてなかったし、殺戮にもなっていなかったもん、メビウスしかありえないわよ」 「さすが奈々」 「あんたそればっかね…」 「ははは」 「笑い事じゃないわよ…」 「別にどうだっていいだろ?奈々には関係ない事だ」 「あるわよ!」 「…なに?」 「私達、秘密を知ってる仲じゃない!」 「俺はお前の秘密を知らん」 サラッと流す俺 (そういえば俺と奈々が会った時、速攻わかったんだよな) 「ところで……なんでお前、こんなに近いんだ…?少し離れろ」 実はこいつ、さっきから俺に近すぎである。俺のイスとこいつのイスが見事にくっついていて、身体も寄せてくるのだ 「いいじゃん、隣りなんだし」
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