1章 多重人格

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「なぁヤッサン。餓鬼一人相手にチャカ(拳銃)はねぇんじゃねぇの?」 「う、うるせぇ!テメェみたいな餓鬼、さっさと終わらしてやる!!」 ヤッサンはそう言って、すべてのヤッサンが懐からチャカを取り出し、メビウスに向ける 「これでもう逃げられねぇぞ…?さっきの仕掛けもこれに通用するか?」 全方位からの弾丸…絶体絶命、やってくるのは死…… 「餓鬼ぃ、今なら命乞いでもすりゃ命だけは見逃してやるよ?」 「………」 「ん?やっぱチャカを向けられんのは怖ぇか?」 「テメェらよぅ……さっさとそのオモチャからチッコイ弾発射させてみろよ。ただ発射した瞬間、テメェら命はないと思えよ?」 メビウスは不気味にニヤツキ、有利であるヤッサンをビビらせた 「この餓鬼…不利なのはどうみてもテメェなんだよ!死ぬのはテメェだ!!殺っちまえ!」         連続で響く発砲音、そして火薬の匂いが周りに広がる
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