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「!!?な、なんでだ!なんでまた弾丸が!」
またしても弾丸は、メビウスの手前で止まっていた
「まだわかんねぇのかぁ?さっきからずっとふいてるもんがあんだろ?」
「ふいてる…もの?」
「〈風〉だよ!バカ共が!!」
ビューン!!
メビウスとヤクザの周りに、強烈な風がふいている事に、ヤッサン達は今知った
「なんだこの風!?さっきまでこんな強く―!!?」
「風を甘くみるなよ?風は自然の中で最強の部類に入る。風はカマイタチを発生し、どんなものでも切り裂いていく、竜巻は無差別にすべてのものを木っ端微塵に破壊し、大嵐になれば後に残るのはまさに無差別殺戮の跡になる」
「だ、だからなんだってんだ!っ、この!!」
発砲するもまた弾丸は手前で止まる
「カマイタチ〈切り裂き魔〉、竜巻〈破壊者〉、大嵐〈殺戮者〉俺達は風を操る者。お前達には、風に逆らうものがどういう末路を迎えるか教えてやる。この俺、〈破壊者〉がな!」
メビウスが怒鳴ったのと同時に、風はさらに強くなり、まるで暴れているかの様に風の音が周りに重く響き渡る
「っ!!!こ…こんな風…!!」
「……俺の〈風〉は殺さない。切り裂きもしない。ただ、壊すだけだ」
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