ぷろろーぐ

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王都・クヤホーマ 多くの人々が暮らす大都会。 水は豊かで、治安も良い。 何よりも、人々は明るく活発的で色んなところから、店の宣伝の声がしてくる。 そんな王都・クヤホーマの中心に、国の象徴として白い大きな城が聳え建っている。 その城では現在、あるものを探していた。 「女王の庭はまだ見つからぬのか。」 「っは。ただいま捜索しております!!」 ドカリと赤くて立派な椅子に座っている年老いた男は、白髪混じりの顎髭を太い指で撫でる。 「ガディロンはまだ来ないのか!?」 「王!ガディロンはもうすぐここに来ます!」 必死になって、王を宥める家臣の男は、これまた立派な出立ちをしていた。 茶色い長い髪は下の方で軽く括り、顔自体は童顔だが、整っていて愛らしい。 「ガディロン・ディーデ。ただいま到着しました。」 銀色の鎧を纏った長身の青年が王の前で膝を付いた。 「庭という庭を探しておりますが、一向に見つかる気配すらありません。」 「クソッ!何故見つからない……」 女王の庭が見つからないという事に苛立ちを隠せない王。 そんな王に冷や汗を掻く、臣下達。
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