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朝、学校につく。
授業開始二分前。ギリギリセーフだ。
寮から教室までは二分くらいらしいな。
クラス連中に挨拶をして席につく。
「小田原なんで起こしてくんねーんだよ」
とりあえず開口一番に小田原に文句を言う。
ちなみに小田原というのは、同じ寮で暮らすクラスメイトの一人だ。
俺の通う学校は全国各地からとは言い過ぎだが、東北各地からくらいは人が集まっている。
家が遠い人は寮に入るわけだな。北は青森、南は福島といったところだ。
小田原たちと描写するまでもないくだらないやり取りをしてるうちに始業のチャイムがなる。
俺たちの学校は工業系の学校だが、これがまた校則が緩い。むしろほとんどない。
だから、始業のチャイムが鳴ったからといってすぐに席につく人はほとんどいない。
どうせ一時間目は化学だ。なんの問題もない。
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