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ブレイクスペースで自販機から缶コーヒーを拾い、流鬼は玲汰めがけて軽くトス。
「わぁっちっち…冷てっ!;」
慌てて受けると、玲汰は予想外の温度に足先から脳天までじんわり身震いした。
「そのほうが目ぇ醒めるだろ?」
空いていた簡易的な丸テーブルの席。
荒々しく腰掛けては「す わ れ 。」と真顔で流鬼は向かいの席を指す。
やっべー;;怒られるんだよなぁ…
絶対怒られるんだよなぁ…;;;
冷や汗だらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだら。
顔面蒼白の玲汰に、流鬼の第一声は「悪ぃ;」だった。
「―――へっ?;」
拍子抜けた玲汰から拍子抜けた声が洩れる。
「お前、葵になんか言われてたろ?俺何もできなくて…戒がどうにかしてくれたみたいだけど…」
「いいべ、大丈夫。それと…」
玲汰は戒に打ち明けたことを話した。
「おまっ…どうしてそんな…!」
「でっ、でも戒は普通だった。応援してくれるって…」
背もたれにどっと背中を預けて、「これは驚いた…」と流鬼は頭を掻き毟る。
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