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「酷い言い方して…悪かった」
今度は玲汰が払い除けようとしたが、葵は放そうとしない。
「お前等のこと…全然わけわかんねえし、理解できないけど、でも否定しちゃいけなかったと思ってる」
やっと振り払って、玲汰は背を向ける。
「だから…ごめん、」
黙って聞いていた玲汰。
「そんなの」
ゆっくり長い息を吐いて
「許せないよ」
けれど振り向かず
「けど」
鼻を啜る
「ありがとう…」
その肩が小さく震えた。
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