軌の先へ

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俺たちは互いに 刺だらけのヤマアラシで 寄り添っては傷を負い 離れては寂しさに凍えたりしたね 「はーい、次れいたさんピンで撮りまーす」 けれど 「うっす!」 傷つけ合った分 同じだけ 絆もがっつり深まった 「お願いしまっす!!」 もう迷わねえ もう止まらねえ (だってそうだろう?) 流鬼に拳を突き付けると 阿ロ牛の呼吸で後ろ手に拳を突き上げ応える流鬼。 「いくよー」 こうして走りだしたんだ フラッシュに負けねえくらい 眩しい未来、掴んでやろうぜ! 【了】
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