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「あの~、長谷川さん、ずっと好きでした。付き合って下さい」
「ええよ~。オレも前から゛すず゛の事好きやったんや」
私、早乙女すずは1年間の片思いが叶った…
《ピピッ・・・ ピピッ・・・》
「すず、何時まで寝てるの、遅刻するよ~」
夢を見た。
「キャーッ」
私は布団から飛び起きた。階段を下って洗面台に駆け込む。
「すずさん、おはようございます。朝ご飯出来てますよ。」
お父さんが声をかけてくる。
「おはようお父さん。ごめんなさい、時間がなくて食べてられないです」
私は髪をセットしながら返事した。
リビングからはお母さんの声が聞こえる。
「全く、毎朝懲りないんだから、パンくらい食べて行きなさい」
お母さんに言われて、私は食パンを加えて玄関へゆく。
「こら、行儀の悪いことしないの」
お母さんは口をとがらせていう。
「ごめんなさい。時間ないから行ってきます」
そういと自転車にまたがり、学校まで猛ダッシュ。
《キーンコーン
カーンコーン》
始業のチャイムが聞こえる。
私はそのままスピードを落とさずに、閉まる校門の上をジャンプ。
《キキー》
ギリギリセーフ
なんとか間に合った。
私は汗だくになりながら、自分の席に着く。
「おはよう゛すず゛今日も派手に登校だね」
仲のいい゛ゆり゛が話しかけてきた。
彼女は゛西園寺ゆり゛私の一番の友達です。
「おはよう゛ゆり゛」
「すず、今日あたり日だけど、英文の予習してきた」
「あっ、しまった。」
私は血の気が引く。
「やって来なかったの。しょうかないなぁ~、見せてあげるよ」
「ありがとう、ゆり。あんたは命の恩人だよ」
「そんな大げさな」
そんな、他愛もないことで盛り上がって、いつものように1日が始まって行く。
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