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侮辱と屈辱

新しく顧問になったその先生は違った。
ライブで失敗した時にかける言葉、それはいつも、

「まぁ、いいんじゃない？藤岡のレベルなら上出来でしょ」

いつも、こう。
普通に「お前ヘタクソ」って言われるより、よっぽど腹が立った。
さらに、「上手だったよ」って笑顔で言ってくれた友達の前で言うもんだから、場の空気も固まる。

とんでもない不快感と屈辱を、失敗の度に味わわされた。

今思えば上手く操られてただけだけど、これに見返してやろうとまた必死で練習したんだ。