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「はぁ…はぁ…
ちょっと待っててください…」
そう言って牢へ入り
ベッドの下から処刑さんの鎌を出して両手で処刑さんに手渡した
「………?」
「処刑さんがキレを処刑しようとした時に落としたんですよ」
「あぁ…」
処刑さんが不思議そうに僕を見ていたので
僕がそう説明すると彼は納得したような声を出し受け取ってくれた
その時処刑さんの手が僕の手に微かに触れたその手は雪の様に白くとても冷たかった
「それじゃあ僕はこれで」
そう言って僕は牢の中に入っていった
扉を閉める瞬間
処刑さんは僕の方を振り向いた気がした
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