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「ハァ…ハァ……誠…頼みがあルンッ!?」
何かを言い残そうとしていたポンタを蹴っ飛ばし、教室に向かう。
……ぅぉぇええええ…!
下の階からポンタの唸り声が、静かな廊下に響く。
まぁアレだ。あんだけ見事にミゾオチにヒットすれば当然だな。
「お~し!連絡事項はこんなもんだ!あとは、ベルが鳴ったら解散!」
イエェ~~~イ!
流石は高山先生……HR(ホームルーム)をたった1分30秒で終わらせてしまった…
しかしクラスの連中は全く気にしてないみたいだ。むしろ、早く終わってくれてサイコー!みたいな雰囲気だ。
中には帰り支度をする奴まで見受けられる。
そんなに急いでも終わる時間は決まってんのに…
そして、生徒達が残りの時間で雑談しようと、席を立った瞬間だった。
何かを思い出したように高山先生が「あ!」 と、小さく呟いたのが見えた。
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