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……ああぁぁぁぁぁ…ッ!
クラス中から生気の抜けた唸り声が上がる。
中には膝を着いて落ち込む者も…
「ま、とりあえず伝えたから!頑張れ!」
いや、そんな親指立てて言われても……
しかし、そんな落ち込む生徒達の気も全く知らないといった様子の高山先生は、もはやイヤミとも取れる満面の笑顔で教室から出て行った。
その後、教室にはしばらく負のオーラが漂い続けていたのは………まぁ言う間でもないだろう。
「なぁ…誠……明日のテスト自信あるか?」
帰り道、隣を歩いていたポンタがポツリと呟いた。
「あるわけねーだろ。お前だってオレの頭の悪さくらい知ってんだろ?」
「だよな~……オレ達いっつも赤点だもんな~」
果てしなくブルーなオレ達アホ共の隣では、天才的な頭脳を持つ変態娘と、絶対勉強できますよ的な雰囲気を醸し出している天使様が楽しそうに雑談を交わしていやがる。
ちくしょうお前ら!イヤミか!?アレだろ!?
「え?テスト?そんな驚くような事じゃないじゃん」
とか思ってんだろ!?
世の中勉強が全てじゃねぇんだよ!ザマーみろ!
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