46312人が本棚に入れています
本棚に追加
「…んで、香はどうするんだ?まだ勉強したい…?」
ポンタが残していったゴミをごみ箱に放り込み、再び香に尋ねた。
「ん~……そうですね…ポンタ君も帰ったみたいなので…」
そうそう、ハイチュウのカス残して帰っていったよ。
「…私も帰ります………残念ですけど…」ボソッ
「え?」
聞き返すオレに、香は「いえ、何でもありません」と、答えた。
とってもぎこちない笑顔で…
しかし、今のオレには、その『ぎこちない笑顔』が何を意味しているのか解らなかった…
オレがソレの意味に気付くのは、まだ先のことになる。
だからその日は、いつも通り、当たり前のように、香と別れたんだ…
最初のコメントを投稿しよう!