さようなら、誠様…

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とりあえずその日は、テストのみということで、昼前には学校が終わった。 明日からは普通の授業が始まるみたいだ。 そして帰り道、いつものメンバーで帰路を談笑しながら歩く。 「ポンタてめぇ!昨日オレん家にゴミ散らかして帰りやがったな!」 「ギクッ………な、何の事かさっぱりだなぁ…」 「目が泳いでるっ!白々しいんだよ!お詫びに何か奢れよ」 「えぇっ!?そ、それは……ホラ…勘弁してくれよ……」 「一本木、貴様……人の部屋を汚して帰って、何の詫びも無いなんてことは……有り得ない……なぁ?」 「!? く、草鈴さん!?とりあえず、その拳を降ろしてくれません…?」 いつものような会話。 オレとポンタが言い合いをして、美玲が止めを刺し、香がそれを見て笑う。 そう、それがいつもの光景だったはずなんだ… なのに、今日は無い… いつもの、楽しそうな笑い声が…
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