46312人が本棚に入れています
本棚に追加
シーン…
静まり返る教室。
今のはオレが言ったんじゃない。
高山先生だ。
「とりあえず席に着け……大事な話しがある」
いつもとは全く違う雰囲気の先生に驚いた様子の生徒達。
そして、言われた通りに席に戻り始める。
「よし、座ったな。今から話す事は全て事実だ。騒がずに聞いてくれ…」
何とも言えぬ、独特の緊迫した空気が教室を漂い、生徒達は真剣な顔で教壇に立つ生徒に視線を合わせていた。
「始めに聞くが、昨日、草花を最後に見た奴は誰か分かるか?」
香…?
それなら、多分オレ達じゃないだろうか?一緒に帰ってたし…
「はい、それなら多分オレ達っす。一緒に下校してましたし」
ポンタが手を挙げると、生徒の視線が一気にポンタに突き刺さる。
「それは確かか?一本木」
「間違いないと思います」
最初のコメントを投稿しよう!