さようなら、誠様…

10/50
前へ
/620ページ
次へ
シーン… 静まり返る教室。 今のはオレが言ったんじゃない。 高山先生だ。 「とりあえず席に着け……大事な話しがある」 いつもとは全く違う雰囲気の先生に驚いた様子の生徒達。 そして、言われた通りに席に戻り始める。 「よし、座ったな。今から話す事は全て事実だ。騒がずに聞いてくれ…」 何とも言えぬ、独特の緊迫した空気が教室を漂い、生徒達は真剣な顔で教壇に立つ生徒に視線を合わせていた。 「始めに聞くが、昨日、草花を最後に見た奴は誰か分かるか?」 香…? それなら、多分オレ達じゃないだろうか?一緒に帰ってたし… 「はい、それなら多分オレ達っす。一緒に下校してましたし」 ポンタが手を挙げると、生徒の視線が一気にポンタに突き刺さる。 「それは確かか?一本木」 「間違いないと思います」
/620ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46312人が本棚に入れています
本棚に追加