さようなら、誠様…

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「そうか…」 ポンタの言葉を聞いた先生は、教壇に手を置き、俯いてしまった。 あの高山先生のあんな姿……初めて見た… 一体、何があったんだ? 「香ちゃんがどうかしたんスか?先生」 不思議そうに尋ねるポンタ。 確かに、先生のあの様子を見る限り、ただ事では無い事が分かる。 「実はな……今朝、草花の御両親から電話があってな……草花の奴、昨日から家に帰っていないらしい…」 耳を疑った… 昨日からって……オレ達と別れてから一度も家に帰っていないってのか!? ザワつき出す教室… バンッ! 「せ、先生っ!!どうゆう事っすかソレ!?」 オレは、机を強く叩きながら勢い良く立ち上がった。
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