さようなら、誠様…

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モゾモゾと人混みを掻き分け、進んでくるポンタ。 何かアレだ。必死こいて巣作りしてるハムスターみたいだ。 まぁハムスターの方が数十倍カワイイがな。 「ハァ…ハァ……す、すまん…『コイツ』の調整に時間かかっちゃったよ」 息を切らしながら、『コイツ』とやらに手を乗せるポンタ。 つーか、コレは……どこからどう見てもアレだな。間違いなくアレだ。 「おい。ポンタお前コレって…」 「ふふふ……!これぞ愛しのマイ・エリザベス!『マッハバイク』だ!」 「いやいや!ただのママチャリじゃねーかっ!しかもマイ・エリザベスって何だ!?意味不明なんだけどっ!」 「なにぃっ!誠、お前ぇ!愛しのマイ・ジョナサンをバカにすんなよっ!」 「ジョナサン!?エリザベスは!?エリザベス何処いったの!?」 どうしようもないバカだ。ちくしょうめ!
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