さようなら、誠様…

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そんな状態が続き、授業にも集中出来ずに先生に叱られる始末。 何やってんだろ…私…… いくら私が否定したところで、父の転勤は変わらないのに…私の転校は変わらないのに… そう、私のしている事はフォークで水を掬おうとするのに等しい事。 ムダ。 だけど、やはり心の中にはソレを否定する私が存在している… 父の転勤が取り消しになるのではないだろうか? そうなれば私は転校をしなくて済むのではないか? そんな事を考えている私がいた… 覚悟を決めなきゃいけないのに、それを心のどこかが否定する。 そんな思考の無限ループで、私は今日1日の授業を過ごした……
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