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なんで来た…か……
そんなの、決まってる。
「友達だからだよ」
『……!』
そう。友達だから。
それ以上の理由なんかいらない。
悲しむ親友を救うのに理由なんか必要ない。
だからオレ達は、全力でお前の悲しみをぶっ壊すんだ。
「だからさ、香。行くな。ここに残って、もう一度一緒に遊びに行こうぜ」
コレがオレ達の本当の気持ち。
オレはまだ笑いあいたいんだ。
美玲とポンタと香…オレはこの3人でずっと笑いあっていたいんだ。
毎日毎日バカみてーなことばっかりやってたあの日々を、オレはまだ過ごしたいんだよ。
「だから香…お前も言えよ。オレ達に「行きたくない」って言ってくれよ」
静かなインターフォンに、オレはありのままの気持ちを語った。
自分でもめちゃくちゃを言ってるのは分かってる。
でも、これだけは曖昧にしたくなかったんだ。曖昧にしちゃダメなんだ。
オレ達の想いをお前に伝えるために……
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