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しばらくの沈黙が場を包む…
静まり返ったインターフォン。香からの返答はない…
このまま、永遠と沈黙が続くのかと思った、その時…
ポンタが口を開いた。
「香ちゃん。オレ達、ずっと待ってるから。香ちゃんから本当の気持ちを聞くまで、絶対にここから動かねぇぞ!」
静かな住宅地に響き渡るポンタの声…
人のために、ここまで必死になるポンタは初めてみた。
いつも自分優先だったポンタがここまで必死になる理由…
それは、香はただの友達じゃないから…
友達という境界線など、とうの昔に通り越した、いわばもう一つの家族のような存在だから…
だからここまで必死になれるんだ。
オレも今 ポンタと同じ気持ちなんだろうな…
『……ポンタ君…』
「ニヒヒ!香ちゃん!根競べなら負けねーぜ!ずーっとここにいてやる!」
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