本当の気持ち

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「……ハイ。僕が龍崎デス…」 うぅ…恥ずかしいよぅ……そんな不思議そうな顔で僕を見ないでよぅ… アヒルちゃん芳香剤の臭いを嗅いでテンションが上がったなんて言えない…! みなぎってきたなんて言えない…! とりあえず、この中途半端な格好をどうにかしたい。 「やはりあなたが龍崎さんでしたか……」 あれ?触れてくれないの?オレのこの不可思議な格好について、何の疑問も抱いてくれないの? それはそれで悲しいような… なんか違う形でショックを受けたが、この格好を直すチャンスは今しか無いと思うので、さりげなく普通の体制に戻す。 「龍崎さん。あなたには御礼を言わないと……ありがとう」 そう言って、頭を下げてくる香マミー。 一体、何に感謝をしてくれているのだろう? 「いや……えっと…何か御礼を言われるような事…しました?」 全く身に覚えがないので尋ねてみると、香マミーは顔を上げて 「香を見付けてくれたの…あなたでしょう?…だから、ありがとう」 そう言って、また頭を下げるのだった。
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