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真剣な眼差し…
香は、今までに見せたことのない目でオレを見つめてきたのだ。
迷いの無い…覚悟を感じ取れる目だ。
香の後ろで、オレに向けてゆっくり頷くマミー。
それに応えるように、オレも一度だけ頷く。
再び視線を香に戻し、オレは…
「…香。一人暮らし…してみないか?」
そう、呟いた。
一瞬の沈黙が流れる。
その一瞬が、ムダに長く感じてしまう…
目の前にいる香は、驚いたような…いや、困惑の感情も混じっているような…そんな表情をしていた。
当たり前か…
突然こんなことを言われて、「はい。分かりました」なんて言える訳ねぇよな。
だが、香から驚きの返事が返ってくる。
「それが…誠様や皆と離れなくて済む方法ならば、私は迷いません。一人暮らし…します」
………マジか?
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