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マミーとのハグを終えた香が、こちらに歩いてくる。
泣いていたのか、若干 目が赤くなっているようだが、表情はとても幸せそうだった。
「よぅ。話がついたみたいだな。で、結果は?」
そう尋ねると、満面の笑みをオレに向けてくれた。
つまりOKだってこと。
まあ本当は結果なんて分かってたんだけどな。
ただ あまりにも嬉しそうな顔してたから、何となく聞いてみただけだ。
「そうか…よかったな!」
香の頭に手を乗せ、グリグリ撫で回す。
その瞬間、腹にズシリと衝撃が走り、2~3歩ばかりよろけてしまう。
香が抱き着いてきたのだ。
顔をオレの腹に押し付けているから、表情までは見えないが…
何となくシャツが湿ってきてるような気が…
「香…?泣いてんのか?」
そう問い掛けると、顔を隠したまま頷く香。
「いいんですかぃ?最愛なる旦那様が他の女の子に抱き着かれてますぜ?草鈴さん」
「ふん……今日だけは何も言わないでおいてやる」
そんな会話を隣でする2人。
何かオレが浮気してるみたいな会話じゃないか?気分悪いぞ。
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