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「なるほど……一人暮らしをすれば、父さんの転勤も取り消さずに、お前もこっちに残れるという訳だな?」
「はい」
全て、つつみ隠さずに話した。
私はどうしても、この町に残りたい。
大切な人達と離れたくないから。
やっと心から信頼出来る友達と出会えたのに、それをたった半年たらずでお別れなんて…
そんなの、悲し過ぎます…
「……分かった。認めよう」
「…本当!?」
父の首が縦に振られた。
言葉では言い表せない感情が、沸き上がってくる。
どれだけこの瞬間を待ち望んだことだろう。
思わず叫びたくなる。
「ただし!条件がある!」
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