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危うく叫びそうになるのをなんとか抑え、心を落ち着かせる。
それにしても…お父さん、溜めすぎです。
流石の私も手が出そうになりました。
でも、我慢しました!
手を出したら負けのような気がするからです。
でも、そろそろ言ってくれないとヤバいですよ?
本当に顔にビンタしますからね?
そして、ついに父の口が開かれた。
「1週間に1度、必ず父さん達に電話をしなさい。ただし、「寂しい」とか「辛い」といったような電話をしてくるようであれば、お前とは親子の縁を切る。分かったな?」
強い目で、私と目を合わせる父。
さらに、父は話を続けた。
「それなりの覚悟を決めて、一人暮らしをする道を選んだんだろう?だったら弱音なんか吐かずに、自分で決めた道を進み通してみせなさい。
ただ、分からない事や悩みがあるのならば、すぐに私達に相談しなさい。教えられることは、全部教えよう。
これが、父さんからの条件だ。いいか?」
そう言って、私の頭に手を置いた。
私は、良い両親に恵まれた。
この時ほど、そう感じた事はなかった。
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