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イヤだイヤだと駄々をこねる美玲に、諦めろとしか言えないオレ。
というか、今更どこへ逃げるつもりなのだろう、コイツは。
「頼む!誠!一緒に逃げよう!」
「ムリだ。諦めろ」
「よし!じゃあ別荘に逃げよう!」
「イヤだ!もうニ度とヘリコプターには乗らん!」
「あ!じゃあエッチしよう!」
「それ関係ねぇだろぉぉぉ!!」
どさくさに紛れて何を言ってんだコイツ!
まったく…
「……チッ」
お?今 舌打ちしたな?絶対にしたよね?
案外余裕あるなお前。
さっきまで半泣きだったくせに…
「お前も諦めが悪いな。女は度胸!覚悟を決めなさい!」
「あー!誠 私の事なんかどーでもいいんだ!もう怒った!後悔してもしらないからな!絶対に後悔するぞ!」
コロコロと態度の変わる奴だな!
もうお前めんどくさいよ。
「ハイハイ。勝手に一人で怒ってなさい。どーせ何も出来やしないくせに」
「そういえば、冷蔵庫の奥にプリンが隠してあったなぁ…随分長い間放置されていたから、私が食べてしまったが…」
………。
「なにぃゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
今世紀最大の後悔だった。
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