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「ふん、龍崎ごときが…ボクに触れることすら出来ないさ」
「勝手に言ってろ…」
そんな流れで、オレは久々に道場に立っている。
道着を着るのも久しぶり…
かれこれ10年近く足を踏み入れていないか…?
相変わらず、綺麗に手入れされているな…
静かな道場の中央に、向かい合い、激しく視線をぶつけ合うオレ達。
ほんの微かなきぬ擦れの音も、壁や天井に跳ね返り、オレの耳へと入ってくる。
「…ルールは?」
敵意を剥き出しにし、レイを睨みつけながら小さく呟く。
「そうだな…面倒臭いのは無しだ。単純に相手に一発入れた方の勝ち……これでどうだ?ま、さっきも言ったように、貴様ごときじゃボクに触れる事すら出来ないだろうが…」
「…上等だ!このナルシー野郎が…」
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