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「じゃあ、試合開始の合図は私が出してやろう」
そう言って、オレとレイの間に立つ美玲。
それと同時に、オレは頭の中で数々の戦闘シュミレーションを思い描いていた。
さて……どう出たものか…
正直、久しぶり過ぎて何をすれば良いか、いまいち分かってなかったりするんだな…
しかし、そんなオレとは裏腹に、ニヤニヤとオレに向かって余裕の笑みを浮かべてやがった…
腹立つ!
「どうした龍崎?少し顔色が悪いんじゃないか?」
「…気のせいだよナルシー野郎」
強がっては見たものの……マジでどう動こうか…
「…ふん。強がっているのがバレバレだ。どうせ空手なんか久しぶり過ぎて動き方を忘れてしまったんだろう?
悪いが、ボクは毎日のように鍛練に励んできたんだ!少しでも美玲に近づくために…毎日毎日、血ヘドが出るくらいにな…!
龍崎!貴様を倒し、ボクは美玲を嫁にする!」
何だか力説してくれたが…
ゴメン。話長すぎて始めの方忘れた。
だが、これだけは言わせてもらう!
「ちょっとトイレ行かせてください」
もう漏れそうなんだよっ!
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