美玲 2人目の婚約者?

23/53

46312人が本棚に入れています
本棚に追加
/620ページ
そう言われた瞬間、オレの思考は一瞬だけ停止する。 「そ、そんなのムリに決まってるだろ!?」 「ムリ?何故だ?」 眉間にシワを寄せ、首をかしげるレイ。 何故? ……何故だろう?何故オレは断った? 美玲に近寄るな?いいじゃん。別に。 美玲に近寄らなければ、もうベタベタとくっついてくる美玲に悩まされることも無いだろ? この条件はオレにとって悪い条件ではないハズだろ? でも、オレは断った… 何故なんだ? 自分のとっさの台詞に、考え込む。 「だ、ダメだぞ!誠!そんな条件はダメだ!」 驚いたような表情で、オレに向かって叫ぶ美玲。 だが、レイは鋭く美玲を睨み 「美玲。すまないが、君は少し黙っていてくれないか?コレはボクと龍崎の問題だ」 そう言い放つ。 そして、再び視線をオレに戻し 「どうなんだ龍崎。この条件を呑んでボクと戦うか、条件を蹴って尻尾を巻いて逃げ出すか…選ぶがいい」 どうする…? そんなの決まってる! 「やるさ!条件を呑んでやる!」 逃げる訳にはいかない。
/620ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46312人が本棚に入れています
本棚に追加