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「さて、本当に2秒でケリがついてしまったな。ハンデも与えてやったというのに…」
呆れたような態度をとるレイ。
ハンデ?
その言葉を聞き、オレはレイの立っている位置を確認する。
奴は確かにその場から動いてはいなかったのだ。
「まぁ、あんな真正面から突っ込んでくるだけの攻撃なんかボクに当たる訳がない。怒りで自分を見失った者に、勝利の旗は上がらないのさ」
なにもかもが奴の言う通りになってしまった…
奴がやたらと挑発してきたのは、オレの攻撃を単純にするためだったのか…!
…まんまと奴の作戦に引っ掛かったという訳か…
何も言い返せないオレは、ただ 奴を睨み付けることしか出来なかった…
「さあ龍崎!約束だ!今すぐに美玲の前から消えるがいい!」
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