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「誠様……よく寝てましたね」
授業が終わり、自由となった生徒共がウロウロしだす中、香はオレの横で苦笑いをしながらそう呟いた。
どうやら先程の授業、オレは爆睡していたらしい。
オレとしたことが…!授業で居眠りをするなど、一生の不覚!
というか、いつの間に寝たのかすら分からん!
「香よ…オレはそんなにグッスリと寝ていたのか?」
「えぇ、それはもう死んでるかと思えるくらいに」
例えが悪い。悪すぎるよ。
そんな満面の笑みで言う台詞じゃないよ。
凄く…恐怖を感じてしまうから…
「先生に頭を殴られても起きませんでしたからね~。相当深い眠りについていたんだと思いますよ」
なるほど。さっきから頭が痛いと感じていたのは、ゲンコツのせいだったのか。
あのハゲ教師、許さん!
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