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何だこの気持ち悪さは…!
何だこの虚しさは…!
胸がスカスカだ…
キモチワルイ。
「…誠様?」
「…ん?あぁ、美玲か?悪いが、オレは昨日ポンタん家に泊まったから、美玲が何で休みなのかは知らねぇ。きっと拾い食いでもして腹壊したんだろ」
笑ってごまかした。
今の心情を悟られないように…
本当は心配なんだ…
でも、認めたくなかった。
オレの中で、アイツがこれほどまでに大切な存在になっていることを、認めたくなかった。
だから、無理矢理に笑ってごまかした…
何か…ガキみてぇで、カッコわりぃ…情けない…
しかし、不器用なオレの作り笑いは、あっさりと香に見破られちまう訳で…
「誠様…何か隠してますね?」
「…」
何も言い返せなかった。
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