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「…いや、別に隠してるとかじゃ」
「何を隠してるんですか。白状しないと…」
鳥肌が立った…
あの香が…黒く、ドスの掛かった声で脅しをかけてきたのだ。
以前、普段は温厚な奴だが、キレると物凄く怖いという話を聞いたことがあった…
ウソじゃなかったようだ…
「白状しなかったら…?」
ゴクリ…
唾を飲み込む…
今の香…めっちゃ怖い…
一体、何をしてくるつもりなんだ…?
「白状しなかったら、誠様の机にいっぱいラクガキしちゃいます!」
ガタァァァン!!
ズッコケた。今世紀最大のズッコケだった。
何というフェイント!
あれだけ迫力のある脅しをしておきながら、イタズラが幼稚園児レベルだと!?
ストレートがくると予想していたのに、まさかのナックルボールがくるとは!
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