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ポンタが逃げやがったため、オレは1人で下校するハメになった。
つまらん。実につまらん下校だ!
別にポンタがいないから寂しいとかじゃねーし!
ただ、孤独なのがちょっとアレなだけだし!
「寂しくなんかねーもん…」
そんな独り言を呟きながら、下駄箱から取り出した靴を乱暴に地面に放り投げる。
1人で歩く下校道って、こんなにもつまらんものだったんだな…
いつもなら美玲が隣にいた…
ベタベタとくっついてくる美玲にウンザリしていた下校道…
それが、今はどうだろうか?
まんざらでもなかったなと思う自分がいる…
寂しいと思う自分がいるのだ。
もう気づいてる…気づいているんだ……自分の気持ちに。
素直になれない自分に、嫌気が差した…
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