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そして時間は過ぎ、生徒達も教室に集まり始めた。
やはり皆寒いのか、手に息を吐きながら教室に入ってきたり、すこし早足で入室してくる。
そして暖房が入っていることに気付くと、ポンタと同じようにはしゃぐのだ。
なんかもう皆ポンタに見えてきた…
眼科に行ったほうがいいかもしれない…
そんな光景を眺めていると、隣にいた香が口を開いた。
「美玲ちゃん…今日も休みですかね…もう3日も姿を見てません……」
よほど心配なのか、さっきからため息ばかりついている。
確かに、無遅刻無欠席だったアイツが、続けて3日も休みなのは気になる…
……………やっぱり…アレかな…レイとオレがもめた事でショックを受けて体調でも崩してんのか…
…ちょっと顔でも見に行こうかな…
でも…レイが……
レイに負けてから、オレの思考はネガティブな方向にしか進まなくなっていたのだ…
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