46312人が本棚に入れています
本棚に追加
/620ページ
「…」
そして、授業が始まっても頭の中は美玲の事で一杯になっていた。
ただ 窓から外を眺め、ボーっと美玲の事を考えるだけ…
3日連続休みか…
やっぱり…心配になってきたな…
でも、きっと家に顔を出せばレイと顔を合わせる事になっちまう…
「…い……おい…!……誠…!」
「んぁ…?」
そんなネガティブ思考の無限ループからオレを引き戻したのは、ポンタの声だった。
シャーペンでオレの脇腹を突きながら、小声でオレを呼ぶポンタ。
何事だろうか?
「誠。お前当てられたぞ」
「…何が?」
「だから!教科書を読むんだよ!67P!」
教員に親指を向けながら教科書を指でトントンと叩くポンタ。
なるほど…
教員にバレないようにこっそりと教えてくれた事には感謝しよう。だがな…
「…龍崎。一本木。廊下に立ってなさい」
そのムダなジェスチャーのせいで全部バレバレなんだよバカヤロー。
最初のコメントを投稿しよう!