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「……ポンタ…オレはどうすればいい…?
オレは美玲の傍にいていい人間なのか?
オレが美玲の傍にいれたのは、ただ空手が強かったから… 昔、美玲の親父に言われたんだ…
「弱い者には道場は継げない。美玲の傍にいたければ、いつまでも強くありなさい…たとえ、君が空手を辞めようとも、強ければそれでいい」
そう、言われたんだ…
昔はそんな事どうでもいいって思ってた。美玲なんか知るかって…道場なんか知ったこっちゃないって…ずっと思ってた…
でも、アイツがオレの傍から消えてから…思うようになった……
オレ…美玲の事……好きなんだ…! アイツが隣にいねぇと…すげぇ辛くなるんだよ…!」
これだけ長く話をしても、ポンタは飽きることなく静かに話を聞いてくれた。
そして、いつの間にか目に溜まっていた涙をぬぐい、オレはまた話を続ける。
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